投資ニュースまとめ2026年8月号 為替介入15兆円と、半分だけ戻った株

夏のリビングのソファでタブレットとアイスコーヒーを手に投資ニュースを眺める男性 投資ニュースまとめ

おはようございます!レバナス父さん(@levanasu_papa)です。

毎月恒例「先月の投資ニュースまとめ」、第4回は2026年8月分です。📰 指数民・40代パパ目線で、先月の相場を「俺たちの握力に関係あるか?」という軸でまとめていきます。🔥

8月の主役は為替介入でした。先に、どんな月だったかを1つの数字で言います。日本政府が円買いに使った額、15兆3,993億円。😳 1ヶ月分です。2024年の1年分を、たった1ヶ月で超えました。

そして、それだけ使って月末に残った円高は約3.5円。株のほうは、7月にへこんだぶんを半分だけ埋めて終わりました。忙しい同世代パパ・ママは、この直後の結論と図解1枚だけ拾えばOKです。👌 時間があれば、コーヒー片手に最後までどうぞ。☕

——先に白状しておくと、俺は8月にこの介入額を「6兆円台の後半」と予想して、Xで読者のみなさんにも予想を聞いていました。結果は2倍以上の大外れです。その話も後半でちゃんとします。😇

——ちなみに今回のアイキャッチ、アイスコーヒー片手にソファでだらけている絵にしました。外で15兆円が動いていた1ヶ月、俺のほうはずっとこれです。🥤

【投資ニュースまとめ】結論:2026年8月は「使った額が出てきた」月💴

今月の投資ニュースまとめ、まず8月を3行で言うとこうです。👇

  • ① 為替介入(円買い)は15兆3,993億円だった💴 月次ベースで過去最大。国民1人あたり約12万5,000円を1ヶ月で動かした計算になります
  • ② それでも円は159円台に戻った📉 8月3日の157円台を安値に、じりじり戻して月末159.75円。効果は「あった」けど「残らなかった」
  • ③ 株は戻したが、7月の穴は埋まっていない📊 レバナス代替のQLDは月間+7.9%。ただし6月末と比べると、まだ-6.7%の位置です

7月号で「持っているもので明暗が割れた月」と書きました。8月は、その割れたものが、半分だけ戻ってきた月です。全部戻ったわけでも、下げ続けたわけでもない。この「半分」という感じが、8月の実感に一番近いと思っています。

そして今月は、株より為替のほうがニュースとして圧倒的にデカかった。15兆円という数字が、俺たちの生活とどう繋がっているのか。そこを一番厚く書きます。

その前に:先月の“予告”、答え合わせしてみた📝

本題の前に、このシリーズ恒例の企画を1つ。先月(7月号)の最後で、俺は「8月の注目ポイント」を3つ挙げていました。自分の“予告”がどうなったか、正直に答え合わせします。😅

7月号での俺の“予告” 8月の結果 判定
8月26日、エヌビディアの決算。半導体が弱気相場入りしたあとの数字は 予定通り8月26日に発表。中身は別記事にまとめました ◎(日付も中身も想定内)
財務省の介入実績の公表。あの5円の“お値段”が分かる 8月28日に公表。金額は15兆3,993億円。ただし俺の予想は6兆円台の後半でした ×(公表は当たり、額は大外し)
NASDAQ100が調整から戻せるか 月間+4.2%で戻した。ただし6月末比ではまだ-2.7% △(半分だけ戻った)

👨 父さんコメント:先月は「方向は合ってるのに中身がズレてる」でしたが、今月はもっと分かりやすく外しました。😂 6兆円台と予想して、答えは15兆円台。倍以上です。

しかもこれ、俺が勝手に胸の内で思っていたわけじゃなく、Xで「みなさんはいくらだと思いますか」と聞いた上での予想でした。聞いた側が一番外しているという、なかなかの結果です。🙇

ただ、外したのは俺だけじゃありませんでした。報道ベースの市場推計も日経が6〜7兆円程度、ブルームバーグが約8.45兆円。プロの推計も、全部下に外れていたわけです。この話は本題の①で詳しくやります。

① 為替介入は15兆3,993億円でした💴 円買いとしては過去最大です

8月28日、財務省が「外国為替平衡操作の実施状況」を公表しました。対象期間は2026年7月30日〜8月26日。金額は15兆3,993億円です。

7月30日に、ドル円が163円台から1時間で157円台まで動いた「あの日」。7月号を書いた時点では、介入があったこと自体まだ公式には確認されていませんでした。それが1ヶ月経って、金額まで全部出てきた形です。

1つ補足しておくと、この15兆3,993億円は日本側の金額だけです。今回は28年ぶりの日米協調で、アメリカ側は為替安定基金(ESF)を使ってユーロを売り、その資金で円を買っています。アメリカがいくら使ったかは、この数字に入っていません。協調介入の経緯は、8月に1本まるごと記事にしました。👇

過去最大の記録を、たった3ヶ月で塗り替えました📊

この15兆3,993億円がどれくらいデカいのか。過去の介入と並べたのがこちらです。👇

円買い為替介入の規模を年別に比較した棒グラフ。1997年1.1兆円、1998年3.0兆円、2022年9.2兆円、2024年通年15.3兆円、2026年1〜6月11.7兆円、2026年7月30日〜8月26日の1回で15.4兆円。今回の1ヶ月が2024年の1年分を超えた
円買い介入の規模。今回の1ヶ月分だけで、2024年の1年分を超えました

注目してほしいのは、右から3本目と1本目です。2024年の通年が15兆3,233億円。それに対して今回の1ヶ月が15兆3,993億円。

差は760億円。ほぼ横並びですが、1年分を1ヶ月で超えたことに変わりはありません。😳

しかも、直前の記録は2026年4月28日〜5月27日の11兆7,348億円でした。3ヶ月前に作った過去最大を、自分で塗り替えたことになります。

📌 2026年の介入、ここまでの合計

  • 1〜6月:11兆7,348億円
  • 7月30日〜8月26日:15兆3,993億円
  • 合計:27兆1,341億円(8月26日時点)

国民1人あたり12万5,000円。我が家4人だと50万円です😨

15兆円と言われても、正直ピンときません。俺もきませんでした。なので、いつものように1人あたりに割ってみます。

総務省の人口推計では、2026年7月1日時点の日本の人口は1億2,293万人。これで15兆3,993億円を割ると、こうなります。👇

7/30〜8/26の1回分 2026年の合計(1〜8月)
1人あたり 125,269円 220,728円
4人家族(我が家) 501,075円 882,912円
介入額を人口で単純に割ったもの。人口は総務省人口推計(2026年7月1日概算値)を使用。あくまで規模感をつかむための割り算です

我が家4人で約50万円。年初からの合計なら約88万円です。😱 8月に妻と「今月の食費どうする」という会話をしていた横で、この規模のお金が為替市場で動いていたことになります。

ただしこれ、「使って消えた」お金ではありません🙅

ここが大事なので、はっきり書きます。円買い介入は、税金が消えていくタイプの支出ではありません。

やっていることは、国が持っている外貨準備(ドル建ての資産)を売って、そのお金で円を買う。つまりドルの資産が円の資産に入れ替わっただけです。財布から出ていったわけではなく、財布の中身の内訳が変わった。

ちなみに7月末時点の外貨準備は1兆2,871億ドル。うちすぐ動かせる預金が1,623億ドル(1ドル158円換算で約26兆円)で、残りは証券などです。

なので「税金15兆円が溶けた」は言いすぎです。ただ、それだけの資産を1ヶ月で動かしたという事実は、そのまま重い。ここは分けて考えたいところです。

むしろ6〜7兆円の利益が出る、という試算があります💰

面白い話がありまして。円安のときにドルを売って円を買うと、安く買ったドルを高く売ることになるので差益が出ます。

日本総研の牧田健さんが8月21日に出したレポート(リサーチ・フォーカス No.2026-039)では、現状の介入規模なら為替差益が6〜7兆円程度見込めると試算されています。

⚠️ ただし、そのお金はすぐには使えません

  • 差益は外国為替資金特別会計(外為特会)に入りますが、現行法の下では自由に取り崩せません
  • 一般会計に繰り入れられる剰余金は年1兆円前後にとどまります
  • 日銀の正常化と、これまでの介入で運用原資自体が減るため、2027年度以降は目減りしていく見込み

なぜこの話を持ち出したかというと、この差益を消費税の減税の財源に使えないかという議論が出ているからです。食料品の消費税を1%にする案は、減収額が報道ベースで年約4.4兆円(国2.7兆円・地方1.6兆円)と言われています。

そこに「6〜7兆円の差益がある」と聞けば、繋げたくなるのは自然です。ただ、法律を変えないと使えないし、年1兆円しか出てこない。ここを混ぜて語ると話がおかしくなります。減税そのものの中身は、先週こちらに書きました。我が家でいくら浮くのかも計算しています。👇

1円の円高に、約4.3兆円かかった計算です📉

で、肝心の効果です。8月のドル円の動きを見てください。👇

2026年7月20日から8月31日までのドル円終値の推移グラフ。7月30日の円買い介入で163円台から急落し、8月3日に安値157.53円。その後じりじり戻して8月31日は159.75円。15兆3993億円を使って月末に残った円高は約3.5円
介入直前は163.30円。8月3日に157.53円まで下げたあと、じりじり戻して月末は159.75円でした

介入が始まる直前、7月29日の終値は163.30円。それが8月3日には157.53円まで下げました。ここまでは、きれいに効いています。

ところが、そこからじりじり戻ります。8月末の終値は159.75円。介入直前の163.30円と比べて、残った円高は約3.5円です。

15兆3,993億円を3.55円で割ると、1円あたり約4.3兆円。これが8月の為替介入の“単価”でした。😨

※ただしこの割り算、厳密には正しくありません。介入がなかったらもっと円安が進んでいた可能性があるからです。「本当は何円になっていたか」は誰にも分からないので、あくまで規模感をつかむための目安として見てください🙏

※介入から3週間を検証した記事ではザラ場の高値・安値ベースで書いていました。この記事は月末終値ベースなので、数字が少しずれます🙏

👨 父さんコメント:介入って「効かない」とよく言われますが、8月を見る限り効かないのではなく、効き目が切れるんだと思います。💊 打った直後は5円以上動きました。でも1ヶ月経つと、残っているのは3.5円分だけでした。

そして、これが俺たち指数民に何を意味するか。為替の方向は、政府でも15兆円かけて3円ちょっとしか動かせないということです。俺が予想して当てられる世界じゃないなと、改めて思いました。🧘

② 雇用は2.3万人“減った”のに、株は上がりました📉📈

8月7日に発表された7月の米雇用統計。ここが8月の株高の起点になりました。

項目 結果 市場予想
非農業部門雇用者数 -2万3,000人 +8万人程度
失業率 4.1%(0.1pt改善) —
2026年7月の米雇用統計(2026年8月7日発表)。減少の内訳は地方政府の教育-5万人、レジャー・ホスピタリティ-4万人、小売-1万9,000人、金融-1万4,000人など

プラス8万人の予想に対して、マイナス2万3,000人。方向が逆です。普通なら「景気が悪い」で株が売られてもおかしくない数字でした。

ちなみに「雇用が減ったのに失業率は改善」は、矛盾ではありません。失業率は働く気のある人の中での割合なので、仕事探しをやめた人が増えると分母が減って、数字だけは良くなります。ここは分けて見るところです。

ところが株は上がりました。理由はシンプルで、雇用が弱いなら9月の利上げはないだろうと受け止められたからです。

ここで8月の順番を先に言っておくと、こうです。月の頭(8月7日)に「利上げは遠のいた」で上げて、月末(8月28日)のジャクソンホールで「まだやることがある」と釘を刺された。この釘のほうは④で出てきます。⑤の前半に上げて後半に削られたグラフの形は、だいたいこの流れと重なります。

👨 父さんコメント:「悪いニュースは良いニュース」というやつです。景気の数字が悪いと利上げが遠のくので株が上がる。理屈は分かりますが、毎回この理屈で動くわけでもないのが厄介なところ。😅 だから読めない、で終わらせています。

③ エヌビディア決算(8月26日)とマグ7のAI投資🎮

8月26日、エヌビディアの決算がありました。7月に決算がなかった最後の1社です。

結果は売上962億ドル(約15.2兆円)で前年比+106%。1年で売上が2倍を超えました。翌日の株価は約+9%です。7月に「半導体は弱気相場入り」と言われていたところに、この数字が出ました。

※エヌビディアだけ決算期が1ヶ月ズレていて、この数字は2026年7月26日締め=実質5〜7月期です。円換算は1ドル158円で計算しています⚠️

ここは9月1日にマグ7まとめとして1本書いたので、この記事では深追いしません。AI関連の設備投資が減速するどころか増えている話、そして同じ「投資を増やす」でも市場の評価が真っ二つに割れている話をまとめています。👇

④ ジャクソンホールでの初講演🏔️ ウォーシュ議長は「まだやることがある」

8月28日、ジャクソンホール会議。7月に「予告をやめた」と宣言したウォーシュFRB議長にとって、これが議長として初のジャクソンホール講演でした。

中身をざっくり並べます。👇

  • 基調的なインフレが目標に向かうと確信できなければ「まだやるべきことがある」
  • 今の金融環境を「引き締め的」と表現するのは難しい
  • 個人消費は健全、労働市場は安定している
  • 今夏のインフレ指標は予想より良好だが、基調の変化とは言えない

全体として、利上げの可能性を残したトーンです。「金融環境は引き締め的とは言えない」というのは、裏返せば「まだ緩んでいる」という認識。7月FOMCで3人が利上げに票を投じた流れが、そのまま続いています。

7月にFRBが予告をやめた件は、別途1本まるごと記事にしています。反対票を投じた3人の名前や、声明文がどこまで短くなったかまで書いているので、背景を知りたい方はこちらへ。👇

👨 父さんコメント:「予告はしない」と言った議長が、ジャクソンホールで「まだやることがある」とだけ言い残して帰る。😂 これはこれで一貫していると思います。方向は匂わせるけど、時期は言わない。

⑤【数字で振り返り】8月のレバナス代替は+7.9%。7月の穴はまだ埋まっていません📊

感覚だけじゃなく、数字でも8月を振り返っておきます。月末終値ベースです。👇

指数・銘柄 8月末 月間騰落率 年初来
NYダウ 53,185.90 +1.34% +10.66%
S&P500 7,686.14 +2.62% +12.28%
NASDAQ100 29,456.97 +4.18% +16.66%
SOX半導体 11,535.05 +1.98% +62.85%
QLD(2倍QQQ=レバナス代替) 90.24ドル +7.85% +28.16%
日経平均 66,311.93 +3.03% +31.73%
ドル円 159.75円 ほぼ横ばい 円安方向
2026年8月の主要指数(7月末終値との比較)。年初来は2025年12月末との比較。ドル円の「ほぼ横ばい」は7月末終値との比較で、①で使った介入直前(7月29日終値163.30円)との比較ではありません。QLD=2倍QQQをレバナスの代替指標として表示。※実際のレバナス投信は基準価額がT+1算出のため、値動きの近いQLDで代用しています。指数は各種市場データ(Yahoo Finance)より

これをグラフにすると、8月がどういう月だったかが一目で分かります。👇

2026年8月の主要指数の騰落率チャート。7月末を0%として、QLD(レバナス代替の2倍QQQ)+7.9%、NASDAQ100 +4.2%、S&P500 +2.6%。8月13日にQLDは月初比+12.9%の天井をつけ、その後失速した
2026年8月の騰落率(7月末を0%とした比較)。前半で駆け上がって、後半でだらだら削られた1ヶ月でした

この形、けっこう特徴的です。月の前半で一気に上げて、後半でずっと削られている。

8月4日には、NASDAQ100が1日で+3.3%、QLDは+6.7%という急騰がありました。ホルムズ海峡をめぐる合意への期待が理由と報じられています。そして8月13日にQLDは月初比+12.9%の天井をつけました。

そこから月末までは、ずっと下向きです。天井から見れば約5ポイント削られて、+7.9%で着地。もし8月13日の数字だけ覚えていたら、後半はしんどい1ヶ月だったと思います。😅

「戻った」と言うには、まだ足りません⚡

ここが8月の一番大事なところです。月間+7.9%は立派な数字ですが、7月に-13.5%を食らったあとの+7.9%です。

指数・銘柄 7月 8月 6月末→8月末
NASDAQ100 -6.61% +4.18% -2.71%
QLD(レバナス代替) -13.53% +7.85% -6.74%
7月の下げと8月の戻りを合算したもの。マイナスからの回復には、下げた率より大きい率の上げが必要になります

2ヶ月合わせると、NASDAQ100は-2.71%、QLDは-6.74%。まだ6月末の水準に戻っていません。

7月号の予告で「NASDAQ100が調整から戻せるか」と書いた答えは、半分戻して、まだ届いていないです。ニュースの見出しは「株高」でしたが、口座の数字はそこまで明るくない。この差は覚えておきたいところです。

ヘッジありとヘッジなしで、6.2ポイントの差がついています⚖️

もう1つ、8月の数字で気になったことがあります。同じレバナスでも、為替ヘッジの有無で結果が違うという話です。

各運用会社が公表している基準価額から計算すると、こうなりました。👇

銘柄 為替ヘッジ 8月 年初来
auレバナス なし +8.49% +28.13%
大和レバナス あり +8.73% +21.91%
レバレッジFANG+ あり +20.79% +23.56%
FANG+インデックス なし +10.35% +20.05%
(参考)QLD=ドル建て — +7.85% +28.16%
各運用会社が公表している基準価額から筆者が計算したものです。信託報酬や日次リバランスの差も含まれるため、差の全部がヘッジによるものではありません

まず目に入るのは、8月のレバレッジFANG+の+20.79%だと思います。中身がマグ7中心の10銘柄に絞られているので、8月のように大型ハイテクが素直に上げた月は、こうしてNASDAQ100より大きく跳ねます。裏を返すと下げる月も深い、というだけの話です。

そのうえで見てほしいのは年初来の列です。ヘッジなしのauレバナスが+28.13%で、ドル建てのQLDが+28.16%。ほぼぴったり一致しています。

※ただし、この一致に意味を読み込みすぎないでください。円建てでヘッジなしなら年初来の円安分(156.41円→159.75円で約+2%)が乗るはずなので、本当はQLDより上に出ていてもおかしくありません。なぜ横並びに収まったのかは、正直まだ分かっていません。数字だけ置いておきます🙏

一方、ヘッジありの大和レバナスは+21.91%。差は6.2ポイントです。😳

👨 父さんコメント:これは自分ログの記事でも触れたところで、俺の残高の主力はヘッジありのほうです。あちらで信託報酬を調べたら大和0.99%に対してQLDが0.95%、差は0.04%しかありませんでした。これでは6ポイントの説明になりません。

残るのはヘッジのコストです。ヘッジは日米の金利差ぶんを払う仕組みで、いまアメリカの政策金利は上限3.75%、日本は約1.0%。この差が、持っているだけで毎日引かれていきます。

ただ、「同じレバナスだから同じ結果」ではないことだけは、数字として出ています。自分の口座の中身はこちらに全部書いています。👇

⑥ その他、8月〜直近で動いた3本(ブロードコム・米金利・日本の金利)🔭

メインに入れるほどではないけど、押さえておきたいニュースを3本。1本目だけ9月2日の発表ですが、8月の半導体の話の続きなのでここに入れます。

  • ① ブロードコムのAI半導体が3倍超💻 ※これだけ9月2日発表です。第3四半期の決算で、AI半導体の売上が167億ドル(前年同期比3倍超、前四半期比+54%)。受注残は300億ドル超、次四半期の見込みは217億ドル(前年比+236%)。エヌビディア以外にもAIの需要が回っています
  • ② 米10年債利回りが上昇📈 8月半ばにかけて上昇し、世界的に債券が売られる場面がありました。金利が上がるとハイテク株には逆風になります
  • ③ 日本の10年国債利回りが一時2.9%台🇯🇵 財政拡張への警戒と、日銀の対応が遅れているという見方から上昇したと報じられています。日経平均は月間+3.03%でした

①だけ少し補足すると、これは俺たちの持ち物に直結します。ブロードコムはNASDAQ100の構成銘柄です。エヌビディア1社の話ではなく、AI関連の裾野が広がっているという意味で、指数を持っている側にはプラスの材料でした。

⑦【影と光】15兆円で分かったこと🌓

毎月やっている、影と光の整理です。8月は為替の話が中心になります。

🌑 影:政府でも、方向は買えなかった

  • 15兆3,993億円を1ヶ月で投じて、月末に残った円高は約3.5円。1円あたり約4.3兆円
  • 2026年の介入合計は27兆円超。それでも年初の156.41円より円安の水準で8月を終えました
  • 打った直後は5円以上動いたのに、1ヶ月で3.5円まで戻された。効いた瞬間はあったけれど、残らなかった

🌕 光:それでも積立の側は淡々と回った

  • 7月に-13.5%だったQLDが、8月は+7.9%。何もしなくても戻る局面はきます
  • 年初来で見ればQLDは+28.16%。1ヶ月単位の凸凹は、年単位ではだいぶ均されます
  • SOX半導体は年初来+62.85%。7月に「弱気相場入り」と言われた指数がこれです

今月、俺が一番おもしろいと思ったのはここです。世界でも指折りの財布を持っている日本政府が、15兆円かけて3円ちょっとしか動かせなかった。

俺が6兆円台と予想して2倍以上外したことも含めて、為替の予想はやめておこうという話に落ち着きました。それが8月の収穫です。🧘

こういう月に初心者がやりがちなNG3つ🙅

  • ① 「介入で円高になる」と読んで動く❌ 15兆円でも3円ちょっとです。個人が方向を当てにいく土俵じゃありません
  • ② 月前半の+12.9%を見て買い増す❌ 8月13日が天井でした。急騰の途中で入るのが一番しんどい
  • ③ 「株高」の見出しで安心する❌ 6月末と比べたらQLDはまだ-6.7%。見出しと口座は別ものです

で、俺たち指数民はどうする?🌱

結論から言うと、8月も何もしていません。

介入額が過去最大と聞いても、円を買い増しませんでした。8月13日の高値を見ても、追加で買いませんでした。月末にかけて削られても、売りませんでした。積立の設定を触った回数はゼロ回です。

やったことは1つだけ。月末に基準価額をメモした。それだけです。

15兆円を投じた側が3円しか動かせない世界で、俺が判断を足したところで精度が上がるとは思えません。むしろ足すほど、余計な手数料と余計な後悔が増える。8月の数字を並べてみて、その感覚が強くなりました。

ヘッジありとヘッジなしで6.2ポイント差がついている件も、それを理由に乗り換えるつもりはありません。年初来8ヶ月の差でしかないし、円高に振れれば逆になる可能性もあります。数字は把握しておく。でも動かす理由にはしない。ここは分けています。🧭

来月(9月)の注目ポイント🔭

次号に向けて、9月に俺が注目しているポイントを置いておきます。👇

  • 8月末の外貨準備💴 9月上旬の公表なので、この記事が出るころには数字が出ているはずです。15兆円の介入で外貨準備がどこまで減ったのか、今回の介入の“原資の残り”が見えます
  • 9月15〜16日、FOMC🏛️ 6会合連続の据え置きか、それとも動くか。ジャクソンホールの「まだやることがある」がどこに着地するか
  • 9月30日、マイクロンの決算📊 半導体の需要を先に映す銘柄です。AI投資が本当に続いているのか、ここで一度確認できます

とはいえ、注目ポイントを並べても俺たちのやることは変わりません。😌 イベントで一喜一憂せず、淡々と積む。来月もこの軸でまとめます。🌱

——冒頭のアイキャッチの話に戻ります。15兆円が動いた1ヶ月、俺がやっていたことは本当にあの絵のとおりでした。6兆円台という予想を外しても痛くもかゆくもなかったのは、予想を口座に一度も反映していないからです。だらけていられるのが、当てにいかない人間の唯一の特権だと思っています。🥤

来月もまた、第一週に「9月の投資ニュースまとめ」をお届けします。📰 一緒に淡々といきましょう。🔥

この記事の数字の出どころ📚

本文の数字は、以下から取っています。同じ数字は誰でも確認できます。

📌 ご注意

本記事は筆者の個人的な体験と考えをまとめたものです。特定の金融商品・サービスを推奨するものではありません。投資の判断はご自身の状況・リスク許容度に応じて、自己責任でお願いいたします🙏(相場・数値は2026年8月31日時点、その他の情報は2026年9月4日時点のものです)

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