1ドル163円、約40年ぶりの円安。そもそも、なんでここまで進んだの?

値上がりしたスーパーのレシートを夫婦で見て苦笑いする40代夫婦。買い物袋やパン・卵・食用油が並ぶ食卓で、円安による物価高を日常で受け止める様子 フリー

おはようございます!レバナス父さん(@levanasu_papa)です。

ついに、というか、とうとうというか。1ドル=163円をつけました。😳 ニュースでは「約40年ぶりの円安水準」なんて言葉が踊っていて、なんだか大変なことが起きてる空気だけは伝わってくる。でも正直、「で、163円って結局どれくらいヤバいの?」「なんでここまで進んだの?」——そう聞かれると、僕自身、長いあいだフワッとしか答えられませんでした。😅 たぶん、同じような人は多いんじゃないかと思います。

かくいう僕も、ニュースの数字にため息をつくだけの時期が長かったです。😅 でも、投資(ヘッジなしのレバナス)も生活(4人家族の家計)も両方やってると、円安って他人事じゃいられないんですよね。財布も、資産も、両方がっつり殴られたり助けられたりする。

そこで今日は、「40年ぶりの円安・163円」を、投資も生活もやってる庶民パパの目線で、やさしく整理してみます。①どれくらい歴史的な数字なのか ②なんでここまで進んだのか ③いつまで続くのか ④で、僕らはどうするのか——難しい経済用語はできるだけ噛み砕くので、一緒に見ていきましょう。💡

先に、この記事の要点を4つだけ。👇

  • 163円は1986年12月以来・約40年ぶりの円安。しかも前回とは”真逆の理由”
  • 主因は日米の金利差。+貿易赤字・構造的な弱さが重なった”合わせ技”
  • 金利差はすぐ縮まらない。当面、円安基調は続きやすい(=予想は当てにいかない)
  • 円安は生活の敵であり、投資の味方でもある。この二面性と、淡々と折り合う

1ドル163円って、どれくらいヤバいの?

まず、この「約40年ぶり」がどれくらいの話なのか。ざっくり言うと、163円台をつけたのは1986年12月以来、約39年7カ月ぶりです。😳 1986年——昭和61年。バブルが始まる直前で、僕なんてまだ小さい子どもだった頃です。それ以来の水準、と言われると、さすがに”歴史的”な数字だと分かりますよね。

で、ここがちょっと面白い(というか、ややこしい)ところなんですが。前回163円だった1986年当時と、今とでは、円安の”意味”がまるで逆なんです。

  • 1986年…前年のプラザ合意で、超・円高に向かって円が急騰していた”途中”の163円。つまり「円が強くなっていく通過点」
  • 2026年(今)…円がじわじわ弱くなり続けた”到達点”の163円。つまり「円が弱っていった結果」

同じ163円でも、片や”上り坂の途中”、片や”下り坂の底”。数字は同じでも、まったく違う景色なんですよね。ここを混同すると「昔も163円だったなら大したことないじゃん」と誤解しがちですが、中身はぜんぜん別物。今回のは、円の実力そのものが下がってきた末の163円だ、というのが大事なポイントです。💦

もう少し身近な数字にしてみましょうか。10年前、1ドルはだいたい110円くらいでした。仮に海外から100ドルのモノを買うとすると、当時は約1万1,000円。それが今は163円なので約1万6,300円です。同じ品物が、円で見ると5割近く高くなった!😳——これが「円が弱くなった」の正体です。僕らが毎日ニュースで見る「輸入品の値上げ」って、根っこをたどると、だいたいこの一枚の絵にたどり着くんですよね。

ドル円レートの超長期イメージ図。1986年は円高へ向かう途中の163円、2026年は円安が進んだ到達点の163円で、同じ163円でも意味が真逆であることを示す
同じ「163円」でも、1986年は円高への通過点、2026年は円安の到達点。意味が真逆

※為替水準・「約39年ぶり」等の表現は2026年7月時点の各種報道(日本経済新聞・ロイター等)をもとにしています。為替は日々変動するため、最新値は各一次情報をご確認ください。

そもそも、なんでここまで円安が進んだの?

「じゃあ、なんで円はこんなに弱くなったの?」——ここが一番知りたいところですよね。理由はひとつじゃなくて、いくつかの要因が重なった”合わせ技”なんですが、いちばん大きいのはこれです。

① 日本とアメリカの「金利差」。
これが最大の主因です。すごく噛み砕くと——お金は「金利の高いほう」に流れる。アメリカは金利が高くて、預けたり債券を買ったりすると、それなりに増える。一方の日本は、ずーっと超低金利。「円で持っててもほとんど増えない、ドルに換えたほうがお得」となれば、みんな円を売ってドルを買う。結果、円が安くなる。これが円安の心臓部です。💡

② 日本の「貿易赤字」。
日本はエネルギーや資源の多くを輸入に頼っています。ここ数年の資源高で、海外に払うお金(=ドル買い・円売り)が膨らんだ。…これ、前回の記事で書いた原油高の話と地続きなんですよね。買い物のたびに円を売ってドルを用意するので、これも円安を後押しします。🛢️

③ 構造的な「日本の弱さ」。
そして根っこには、もっと根深い事情があります。物価は上がっているのに、賃金の伸びが十分に追いついていない。だから日銀も、景気を冷やすのが怖くて、急には金利を上げられない。「上げたくても上げにくい」状態が続くと、①の金利差もなかなか縮まらない。一時的な事件じゃなく、日本経済の”体質”の問題でもあるわけです。😔

円安が進むメカニズムの図。日米金利差でお金がドルに流れ、貿易赤字で円売りが膨らみ、賃金が追いつかず日銀が利上げしにくい構造が重なって円安が進むことを示す
金利差・貿易赤字・構造的な弱さ。3つが重なって円安が進む

まとめると、「金利差」という直接の引き金に、「貿易赤字」と「構造的な弱さ」が薪をくべている——そんなイメージです。だから、ニュースのヘッドラインだけ見て「中東のせいだ」「政治のせいだ」と一つの犯人を探しても、それは絵の一部でしかないんですよね。🔍

この円安、”いつまで”続くの?

いちばん聞きたいのはコレですよね。「で、いつ円高に戻るの?」と。😅 正直に言います。——僕にも、誰にも、はっきりとは分かりません。

ただ、理屈のうえで言えることはあります。円安の心臓部が「金利差」である以上、この金利差が縮まらない限り、円安の圧力は続きやすい。そして前述のとおり、日本はすぐには金利を上げにくい事情がある。だから市場でも「当面は円安基調が続きやすいのでは」という見方が優勢なようです。(もちろん、これも”絶対”ではありません)逆に言えば、アメリカが利下げに動く/日本が利上げできる——そういう変化が”円高への転換サイン”になり得る、というくらいの当たりはつけられます。

でも、ここで大事なのは——だからといって、僕らが為替の予想を当てにいく必要はないということ。😌 プロでも外しまくるのが為替です。「いつ戻る」を当てようとするより、「当面は円安が続くかもしれない、という前提で、自分の生活と資産をどう置いておくか」を考えるほうが、僕らのような庶民にはずっと現実的だと思っています。

ちなみに「通貨の強さ」がそもそもどれくらいの速さで入れ替わるものなのか、ドルとポンドの交代までさかのぼって調べてみました。思っていたより、はるかにゆっくりでした。👇
「ドルはもう終わり」って言われてるけど、そんなに早くない【基軸通貨の寿命を調べました】

円安は”敵”か”味方”か——庶民パパの正直な話

ここからは、少し僕自身の本音を。円安って、一般的には「悪いもの」として語られがちです。実際、生活者としてはそのとおり。輸入されるモノぜんぶが値上がりする——ガソリン、電気、食品。この話は、前回の原油高の記事でもたっぷり書きました。👇

原油高インフレの正体|ホルムズ海峡と円安が家計を襲う”全部税”

でも、僕にとって円安はそれだけの存在じゃないんです。というのも、僕の主力は「為替ヘッジなし」のレバナス。ものすごくざっくり言うと、ヘッジなしは、円安になるほど円で見た資産が膨らむ仕組みです。つまり、生活の財布では円安に殴られながら、投資の口座では円安に助けられてきた。同じ円安が、僕の中では”敵”であり”味方”でもある——この矛盾を、正直に抱えて生きてるわけです。😌

だから僕は、円安ニュースに対して「困った困った」と一方的に嘆く気にもなれないし、逆に「円安ラッキー🎉」とはしゃぐ気にもなれない。片方の顔だけ見て一喜一憂しないこと——これが、投資と生活を両方やってる人間のリアルな距離感なんだと思います。

ちなみに僕は、以前から「長期では円安方向」だと思ってヘッジなしを握っている人間です。もちろん、これは”予想が当たる前提”の賭けではありません。「当たったらラッキー、外れて円高に振れても、それはそれで生活が少し楽になる」——どっちに転んでも受け止められるようにしておく。それが、為替という”自分では動かせないもの”との、僕なりの付き合い方です。

じゃあ、僕らはどうする?

最後に、「40年ぶりの円安」を前に、庶民の僕らが現実的にできることを、正直な温度感で3つだけ。

① 為替の予想に、消耗しない。
円相場がどう動くかは、僕らがどれだけ心配しても1ミリも変わりません。😌 「今が底だ」「まだ下がる」と一喜一憂して心をすり減らすより、「自分では動かせないもの」だと割り切って、淡々と過ごす。この感覚、じつは暴落を握り続けるメンタルとまったく同じなんですよね。👇
【暴落前に書いておく】レバナスを握り続けるためのメンタル術5選

② 生活の防御は、”自分で動かせる固定費”で。
円安そのものは止められませんが、その痛みを和らげる方法なら、自分の手の中にあります。通信費、保険、サブスク——為替相場に握られていない固定費を見直せば、円安ぶんの値上がりを静かに相殺できます。我が家が夫婦の通信費を月7,000円削った話はこちら。👇
通信費の見直しでau→UQ→ワイモバイルへ【夫婦で月7,000円削減した実体験】

③ もし円安に”張る”なら、握る覚悟とセットで。
「円安が続くなら、ヘッジなしの投資は有利じゃない?」——理屈ではそうです。でも、為替はいつ逆回転してもおかしくない。円高に振れれば、ヘッジなしは逆に痛みます。だから僕は、「円安に張る」というより「どっちに転んでも握り続けられる分だけ」やっています。ここは無理に「みんなヘッジなしにしよう!」と勧める気はまったくありません。😌 大事なのは、①と②で、心と家計の消耗を止めることが先です。

まとめ:40年ぶりの数字に、淡々と向き合う

「1ドル163円・約40年ぶり」を、庶民パパ目線で整理すると——

  • 163円は1986年以来・約40年ぶり…ただし前回とは”真逆の理由”の円安
  • 主因は日米の金利差…+貿易赤字・構造的な弱さの合わせ技
  • 当面は続きやすい…でも予想は当てにいかない
  • 円安は敵であり味方…生活では痛く、ヘッジなし投資には追い風。片方だけ見て騒がない

「40年ぶり」なんて言葉を聞くと、つい身構えてしまいます。でも、為替がどう動くかは、僕がどれだけ心配しても変わらない。😌 だったら、その心配するエネルギーは、自分の手で動かせるところ——固定費とか、握り続けるメンタルとか——に向けたほうが、よっぽど建設的です。

歴史的な数字にザワザワする日ほど、「僕にできるのは、動かせないものを受け止めて、動かせるものを淡々と整えること」。そう思い出すだけで、ニュースのため息が少し軽くなります。今日はそんな話でした。💪

📝 追記(2026年8月1日)

この記事を書いた5日後の7月30日、ドル円は一時163.74円まで進んだあと、わずか50分ほどで157円台まで5円の円高に振れました。政府・日銀の介入と報じられ、さらに米ニューヨーク連銀もレートチェックに動いたとされています。詳しくはFRBが未来を語るのをやめた日。7月FOMCと、予想しない俺たちの強みにまとめました。😳

みんなは、この円安、生活と投資、どっちで「うっ」と感じてますか? よかったらX(@levanasu_papa)で教えてください。😌

※本記事は筆者個人の見解と体験の共有であり、特定の金融商品・投資手法(為替ヘッジの有無を含む)の購入や実践を推奨するものではありません。為替水準や「約39年ぶり」等の表現は2026年7月時点の各種報道をもとにしていますが、相場は日々変動し、正確性を保証するものではありません。最新かつ正確な情報は必ずご自身で公的機関・一次情報等をご確認ください。投資や家計の判断は、ご自身の責任でお願いします。

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